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ITFコードとは?|ITFコードとJANコードの違い

    2021.06.27

    バーコード
    ITFコードとは?|ITFコードとJANコードの違い

    ITF(Interleaved Two of Five) は、バーコード体系の一つに含まれているもので、
    インターメック社が1972年に開発したものになります。

    ITFは主に段ボールや箱に印刷されており、
    物流商品コード用のバーコードとして利用されているバーコードです。

    ITFがあることで個々の荷物の中身を簡単に識別する事ができるので仕分けなどの作業が比較的楽になります。
    今回はITFについて、JANとITFの違い、ITFのメリット、デメリットについて幅広く紹介していきたいと思います。

     

    ITFコードとは

    ITFコードとは

    ITF(Interleaved Two of Five)は、梱包した箱を識別する時に利用されます。
    様々な種類があるバーコードの中の一つとなっており、14個の線で構成されています。
    つまり梱包したダンボールなどに貼り付けられる、個々の荷物の中身を識別するためのバーコードになっています。

    ITFは、商品情報をデジタル情報としてデータを入れる、その情報を出すことができます。
    商品に貼り付けられるJANコードは企業、商品などの商品を識別する時に使用されますが、ITFコードは物流用のバーコードとして荷物を梱包する段ボール(外装箱)に付けられます。
    完成した品を工場から企業や販売店に送り、同じ商品を箱詰めして梱包する際、商品名や個数がITFに記載されています。
    商品が送られた企業ではITFを読み込むことによって、段ボールを開けて確認しなくても中身の商品情報を知ることができます。

    また、受注、発注や納品する時以外でも、入荷、出荷、仕分け、棚卸管理などでも使用されます。

     

    ITF規格とは

    ITF規格とはITF(Interleaved Two of Five)規格とは、
    日本における物流業界で使用される商品コード用統一規格用シンボルのことを言います。

    1983年、日本包装技術協会に「物流シンボル委員会」が設置され、
    商品コード用統一規格について議論が行われました。

    そこで、ITFの使用方法とJANコードを大きく表示する方法の2つについて検討を行い、
    印刷の精度の問題も考慮してITF規格(2 of 5コード)が誕生しました。

    日本における「ITF規格」はアメリカの「USS-SCS」、ヨーロッパの「EAN-DUN」規格と同様のものです。
    そして、ITF規格は1987年にJIS化されることが決定しました。

    ITFコードの種類とは

    ITFコードの種類とはITFコードには大きく2種類あります。
    標準バージョンの「ITF-14」アドオンバージョンと呼ばれる「ITF-6」です。

    ITF-14(標準バージョン)

    標準バージョンではコードが14桁で構成されています。
    内訳としましては、左から順番に「物流識別コード:1桁」、「国コード:2桁」、
    「メーカーコード:5桁」、「商品アイテムコード:5桁」、「チェックデジット:1桁」の構成で成り立っています。

    つまり、
    「物流識別コード」+「チェックデジットを除くJANコード」+「再計算したチェックデジット」
    というような構造式になっています。
    16桁のITFコードが使用されていましたが、2010年の4月以降には使用が廃止され、ITF-14の使用が推奨されています。

    ITF-6(アドオンバージョン)

    アドオンバージョンではコードが6桁で構成されています。
    アドオンバージョンとは、梱包内の重量等を表示するためのコードになります。
    内訳としましては、
    左から順に「計量値:5桁」、「チェックデジット:1桁」の構成で成り立っています。

     

    ITFコードの表示位置の規定

    ITFコードの表示位置の規定ITFコードの表示位置に規定があるのをご存知でしょうか?
    ITFコードには、自動倉庫やコンベアラインなどで自動に読み取りをするために位置がしっかりと決まっております

    段ボールの場合:
    ☑左右どちらかの箱の端から19mm以上
    ☑箱の下辺からの間隔は32±3mm
    ☑ITFコードで段ボールに直接印刷する場合、JISでは倍率0.6以上が良いと言われている

    ITFコードの位置が定められている理由としては、
    物流現場で仕分けや梱包、出荷作業がスムーズに進めることができるようにするためです。
    そのため、段ボールを筆頭に外装へのコード表示位置がJISで規定されているのです。

     

    ITFコードとJANコードの違い

    ITFコードとJANコードの違い

    JANコードとITFコードは、バーコードを使用する用途によって使い分けられています。

    JANコードとは、世界共通の商品識別バーコードで、国際的にはEANコードと呼ばれてます。
    私たちが普段買い物をするとき、レジで読み取られるバーコードがJANコードです。
    JANコードを読み取ることで、●●事業者の△△という商品が売れた、という記録が残り、商品の在庫管理や売上管理を円滑に行うことができるようになります。
    このことからもわかる通り、JANコードを取り扱うのは小売業や販売業です。

    一方でITFコード(Interleaved Two of Five)は上記で説明した通り、段ボールや梱包している箱に印刷されている物流商品コード用のバーコードです。
    ITFコードを利用することで、箱を開封しなくても商品情報を確認することができます
    複数の商品を選別して管理するためのバーコードであるため、物流業で取り扱われます。

    このように、JANコードとITFコードは目的によって使い分けられています。
    JANコード商品1つ1つにバーコードがついていますが、ITFコード1つの箱にバーコードが1つあれば管理できるということです。

     

    ITFコードのメリットとデメリット

    ITFコードのメリットとデメリット

    ITFには下記のようなメリットはあります。

    情報密度が高い

    ITFは、スペース部分にもデータを収納しております。
    他のバーコードと比較しても情報密度が高いので同じデータ量なら、他のバーコードよりも大きさを小さくすることができます。
    また、同じサイズなら、より多くのデータを収納することができます。

    印刷の質が悪くても読み取る事ができる

    ITFはダンボールやざら紙のように少し印刷条件の悪い場所でも読み取ることが可能です。
    また、ITFは情報密度が高いため、同じデータ量または同じサイズの場合、他のバーコードよりもバーの幅を大きくすることができます。
    そのためバーが太いので比較的に読み取りやすく、バーコード全体の長さを抑えることができます。

    これらのメリットに対して、デメリットもあります。

    データは必ず偶数桁である必要がある

    ITFは、10本のバーとスペースで構成されており、ITFの桁数は必ず偶数になります。
    収納するデータが奇数桁の時は、先頭に0を追加して必ず偶数桁にしないといけません。

    桁落ちする可能性がある

    スキャナでコードを読み取る際に斜めから読み取ってしまうと、桁落ち(部分読み)してしまう現象が発生する時があります。
    桁落ちとは、バーコードの一部分だけを読み取ってしまうことで、
    桁数を少なく誤認識してしまうことです。
    これに対してスキャナの設定を、決めた桁数以外は読み取らないようにすることで、桁落ちを事前に防ぐことができます。

     

    まとめ

    ITF(Interleaved Two of Five) とは段ボールや箱に印刷されている物流商品コード用のバーコードのことを言います。
    このバーコードを通して梱包されている商品を識別する事ができ、
    複数の同じ商品を管理する事が可能になります。

    JANコードは商品一つに対して1コードですが、ITFコードは複数の商品に対して1コードになります。
    ITFコードの表示位置は決まっています。
    ITFのメリットは情報密度が高く、印刷の質が悪くても情報を読み取ることができることです。
    デメリットはデータを偶数桁にしないといけないことと、桁落ち(部分読み)してしまう可能性があることになります。

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