在庫管理をエクセルを活用して行うことは、コスト面においてメリットがありますが、
在庫のデータ量、規模感によってデメリットもあります。

また、在庫管理をエクセルで行おうとした場合、目的や用途に合わせて管理表を選び、
作成しておく必要があります。

近年では、在庫管理にバーコードを活用する企業も増えており、エクセルを使った在庫管理表と連携させ管理の効率をあげております。

こちらの記事では、在庫管理をエクセルで行う際のメリットやデメリットについて
ご紹介しております。

在庫管理の基本とは

在庫管理とは、商品（在庫）を必要な時に必要な量を供給できるよう、
資材や商品などの在庫数や商品状態を適切に管理することをいいます。

在庫管理については、下記の記事からもご覧いただけます。
▶在庫管理とは？在庫管理の基本や重要性

在庫管理をエクセルで行うメリットとは

在庫管理をエクセルで行うことで得られるメリットは、主に次の3つが上げられます。

①手軽にはじめることができる

エクセル内のテンプレートを使用することで、新しいシステムの操作方法を覚える必要がなく、
誰でも簡単に在庫管理を行うことができます。

 

②コストを軽減できる

エクセルでの在庫管理は、新たにシステムを導入する費用が掛からずお手軽です。
専門のシステムを導入するとなると、膨大な運用・導入コストが発生してしまいます。
対して、エクセルで在庫管理を行うことで、導入コストの問題は解消されます。

在庫のチェックや手入力作業などの人的なコストはかかりますが、
新たにシステムを導入するのに比べると費用を抑えることができます。

 

③紙を使った管理よりも機能性が高い

紙を使った在庫管理は、誰かが使っているとほかの作業者が見ることができず、
計算が必要、紛失や汚損に弱いといった問題があげられます。
これらの問題をエクセルによる在庫管理であれば解消できます。

また、エクセルでの在庫管理表であれば、
クラウド上に共有のフォルダを格納しておくことで、複数の作業者が同時に閲覧することができます。

在庫管理をエクセルで行うデメリットとは

低コストで利用でき、便利なエクセルでの在庫管理ですが注意点やデメリットもあります。

①商品の数、倉庫の数が多い企業には不向きである

複数の在庫を情報を一つの表で管理する場合、在庫数が多いほどなかなか該当の商品を見つけ出せなかったり、またパソコンのスペックや状況によってフリーズし作業がスムーズに進まないといった問題が発生します。

また、倉庫を複数もつ企業の場合、同じ在庫管理表の編集や閲覧は可能でも、
一部の機能が使えなくなるといったデメリットもあります。

 

②データ量が膨大になると動作が重くなる

エクセルでの在庫管理は、多くのデータ量を処理するには不向きといえるでしょう。データの量が多くなるほど、ファイルを開くまでに時間がかかったり、在庫数の計算が出るまでに時間がかかるといったデメリットがございます。

 

③データが上手く反映されないリスクがある

エクセルによる在庫管理は、手軽に編集できるといったメリットがありますが、
誤ったデータ情報が上書きされるといったリスクも発生します。
近年では、在庫管理のアナログ化から脱却するため
WMSを導入して在庫管理を行い企業が増えてきました。

在庫管理をWMSで行うメリットについては、下記の記事よりご覧ください▼
▶在庫管理をWMSで行うことのメリットとは?

まとめ

エクセルによる在庫管理は、システムを導入するよりもコストが軽減できるといったメリットがありますが、デメリットも存在するため企業にあった管理方法を選び正しい在庫管理を目指しましょう。