2021.07.29
#在庫管理 #物流用語フリーロケーションとは、入庫した商品を倉庫内で空いている場所で商品を保管し、倉庫内を無駄なく活用することを言います。
普段では、商品が入庫した際、保管する場所は決められていますがフリーロケーションは、保管する場所が決まっていないため、空いている場所に保管します。
そのため、フリーロケーションは、在庫を管理する中で在庫の数の動きが多い商品に使われる管理方法です。
今回は、フリーロケーションとは何か・フリーロケーションのメリット・デメリットについて皆さんにご紹介したいと思います。
目次
フリーロケーションとは
フリーロケーションとは、商品を保管している倉庫内で空いている場所で商品を保管し、倉庫内の空き場所を無駄なく活用することを言います。
普段では、商品が入庫した際、保管する場所は決められていますが、フリーロケーションは、保管する場所が決まっていないため、空いている場所に保管します。
フリーロケーションは、在庫を管理する中で在庫の数の動きが多い商品に使われる管理方法です。最近では、商品ごとにバーコードで管理している倉庫が多く、フリーロケーションを活用する企業が多くなっています。
バーコードのシステム管理をすることで、倉庫内の置き場所が決まっているため、在庫漏れやピッキング時のミスを軽減できます。
このようなロケーションの管理は、在庫の管理、商品をピッキングするときの作業効率を良くするために必要な方法になっています。
フリーロケーションのメリット
フリーロケーションのメリットは2つあります。
1つ目は、倉庫内の空いている場所を無駄がないよう有効的に活用できるところです。そのため多くの商品を倉庫内で保管することができ、商品が入れ替わる場合でも見直さずに活用できます。
2つ目は、商品入れ替え作業の効率化です。固定ロケーションとは違い、棚割りをすることがなく、空いている場所に商品を置くため入れ替え作業がスムーズになります。
フリーロケーションのデメリット
フリーロケーションのデメリットは2つあります。
1つ目は、ピッキング作業の効率が悪くなることです。固定ロケーションの場合、置いている場所が同じなので覚えるだけで効率良く動けます。一方、フリーロケーションの場合、空いている場所に商品を保管するので場所が変わる度に覚えなくてはいけません。また同一商品が違う場所に保管されていることも多く、ピッキング作業の効率が悪くなります。
2つ目は、システム構築の費用です。在庫管理システムの導入、運用費用など初期費用だけではなく運用する費用も毎月必要となります。
フリーロケーションと固定ロケーションの違い
フリーロケーションと固定ロケーションの違いは、商品の保管方法の違いです。
フリーロケーションは、倉庫内の空いているスペースに届いた商品を保管していきます。
その時空いているスペースを使うので同じ品番の商品でも前回と違う場所に保管されることもあります。
そのため、作業を行なう際には在庫場所の把握からしなければいけませんが、
スペースを有効利用できます。
固定ロケーションは、商品の保管場所があらかじめ決まっており、
毎回同じ場所に保管する方法です。
在庫の保管場所が決まっているため、誰でもすぐに作業にとりかかることができます。
しかし、フリーロケーションと違い必ず同じ場所に保管するので空きスペースがあっても使うことはできず空間を有効活用することはできません。
フリーロケーションを効率的に行なう方法
フリーロケーションを効率的に行なうには次のような方法があります。
・在庫管理システムの導入
その時々で在庫の保管場所が変わるフリーロケーションを効率的に行なうには在庫管理システムの導入がおすすめです。
リアルタイムで在庫数や保管場所がわかり効率よく作業を行なうことができます。
・動線を意識した在庫配置
稼働の良い売れ筋商品は作業スペースに近い位置に、
稼働の鈍い商品は奥側に保管するなど作業動線を意識した在庫配置を行なうとピッキング作業も早く行なうことができます。
・保管ルールを決める
固定ロケーションとは違い、同じ商品でも同じ棚に入っていないこともあるのがフリーロケーションです。
1つの品番の商品が同じ棚に入らない時にはなるべく近くの棚に保管する、在庫場所の共有をするなど、保管ルールを決めておくことも重要です。
フリーロケーションに適した商品
フリーロケーションは、空いているスペースを有効活用できることがメリットです。
フリーロケーションに適した商品には次のようなものがあります。
・在庫の変動が激しいもの
アパレルや化学原料など、常に在庫の変動が激しい商品はフリーロケーションに適しています。
例えばアパレルは季節ごとに納品される商品も違いますし、シーズンによって入荷してくる商品の種類が違います。
同じアパレルでもコートを保管する時期とTシャツを保管する場合とでは、保管場所として必要な広さや高さも違うからです。
・キャンペーン商品
キャンペーン商品は常に一定の在庫を保っている必要がなく、
保管期間もキャンペーン期間中のみとなるので、フリーロケーションでの管理が適しています。
・消費期限、賞味期限のある商品
同じ商品でも消費期限、賞味期限の違うものは別の場所に保管することで先に入ってきたものを間違いなく先に出荷できるようになります。
フリーロケーションで管理しておけば消費期限、賞味期限が混ざってしまうこともないので安心です。
まとめ
フリーロケーションは、商品を保管している倉庫内で空いている場所で商品を保管し、倉庫内の空き場所を無駄なく活用することを言います。
また、商品ごとにバーコードで在庫管理を行い、倉庫内で商品の置き場所が決まっているため、在庫漏れやピッキング時のミスを軽減できます。
倉庫内にある空き場所を有効的に使うことにより多くの商品を取り扱えて良いと思います。
ですが商品の位置がバラバラのため効率が悪くなる可能性もあり多額の費用が必要となり、フリーロケーションで管理する場合はよく考え決断する必要があります。
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