2021.07.07
#物流作業 #物流用語マルチピッキングとは、複数のオーダー(受注)分をまとめてピッキングしながら、同時に仕分けを行う作業方式のことを言います。
このマルチピッキングは、他のピッキング方式であるシングルピッキングとトータルピッキングの良いところをそれぞれ組み合わせてできた方式とも言えます。
マルチピッキングをすることによって、複数のオーダー(受注)分を一回の作業で行うことができるため、商品を取りに行くための歩く時間と距離を短縮することが可能になり、作業効率化の改善につながります。
今回は、マルチピッキングの重要性、マルチピッキングのメリットについて幅広く皆さんにご紹介していきたいと思います。
目次
マルチピッキングとは
マルチピッキングとは、複数のオーダー(受注)分をまとめてピッキングしながら、仕分けの作業を同時に行う作業方式のことを言います。
このピッキング方式の流れとしては、
1.オーダー(受注)単位でオリコンやダンボール箱を用意し、まとめてピッキングカートに搭載
2.商品を順番にピッキング
3.商品を該当するオーダー(受注)のダンボール箱に投入していく
という流れがあります。
このマルチピッキングを利用してピッキングをすることで、1回の歩行で複数のオーダー(受注)分を仕分けまでまとめて完了することができます。
何度も往復することなく出荷作業ができることで、作業効率化につながるというメリットがあります。
マルチピッキングの目的
近年、ECサイトの発展によりネット通販、オンラインショッピングの需要が拡大し続けています。
それにともない、物流倉庫内の商品をいかに素早く正確に出荷できるかがこれからの課題の一つでもあります。
マルチピッキングは、こうした正確でなおかつ迅速なピッキング作業を物流倉庫で行うために用いられています。
また、マルチピッキングを行うことで、作業の効率化を図ることができ、人件費の削減といったことにもつながります。
マルチピッキングのメリット
従来では、多くの物流現場において、お客様からのオーダーに対し、作業者がオーダーシートに基づき1オーダー毎に商品倉庫の棚からピッキング(シングルピッキング)をしていました。
そのため、幅広く、かつ数多くの商品アイテムを扱う物流倉庫では非常に多くの経験豊富な作業者が必要になってしまいます。
また、シングルピッキングを行うということは、商品倉庫の棚を行ったり来たりしなくてはならないことになり、効率もあまり良くありません。
こうした作業は、作業者の手を通してすべて行ってしまうと、長い時間を費やしてしまうことになります。
しかし、マルチピッキングはピッキングと仕分けという異なる2つの作業を同時に行うことが可能となるため、作業効率を大幅にアップさせることができます。
マルチピッキングのデメリット
マルチピッキングのデメリットは、ピッキングと仕分けを同時に行なうため、
シングルピッキングやトータルピッキングに比べ入れる段ボール箱を間違うなどのミスが起こりやすいことです。
入れる段ボールを間違えて出荷してしまえば、返送や正しい商品の再出荷などお客様に迷惑をかけるだけでなく、二重の配送料など無駄な経費がかかってしまいます。
無駄なコストをかけないようにするためにも、誤出荷を防ぐ工夫が必要です。
まとめ
マルチピッキングとは、複数のオーダー(受注)分をまとめてピッキングしながら、同時に仕分けを行う作業方式のことを言います。
マルチピッキングをすることによって、複数のオーダー(受注)分を一回の作業で行うことができるため、商品を取りに行くための歩く時間と距離を短縮することが可能になり、作業の効率化の改善につながります。
ピッキングの生産性を高めるには、各工程にどのくらいの時間がかかっているのかをまず見直し、その分析結果を基に改善をしていく必要があります。
そうした作業効率の改善が利益へと還元されていきます。
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