2021.05.10
#バーコードCODE39は商品企画及びバーコード規格のひとつで、数字だけでなく、アルファベット、記号も含めた合計43個のキャラクタをコード化したものです。
アルファベットを使用することにより製品の品番を表現できることや、誤読が非常に少なく信頼度が高いことから、工業製品分野ではなくてはならないものとされており、日本でも海外でも広く使用されているバーコード規格です。
今回はCODE39について、その特徴やメリット、デメリットなどについてご紹介します。
目次
CODE39とは?
CODE39は1975年に米インターメック社で開発されたバーコード規格で、数字、アルファベット、記号の合計43個のキャラクタをコード化したものです。
CODE39の名称は、9本のバーでシンボルキャラクタが構成されており、そのスペースのうち3本が太いエレメントになっていることに由来しています。
日本国内では日本電子機械工業会(EIAJ)が“EIAJ-EDI標準”として規格化しており、アメリカなど海外では自動車や電気関係で数多く使用されています。
CODE39の特徴
CODE39の特徴として、まずアルファベットや記号が扱えることがあげられます。
私たちの生活に欠かせない商品コードであるJAN(EAN)コードや、商品物流の標準シンボルであるITFコードは、数字のみで表されてるバーコード規格ですが、CODE39は数字に加えアルファベットや記号なども扱えるため、品番などを表現することが可能です。
バーコードシンボルの先頭及び末尾を識別するために使用されるスタート/ストップキャラクタが文字ではなく「*」であることも特徴のひとつです。
CODE39のメリット
CODE39のメリットは主に3つあげられます。
1つ目は、読取精度が高いことです。
CODE39はひとつの文字を表すのに、他のバーコードと比べて多くのバーとスペースを使用しています。
そのため、誤読が非常に少なく、信頼性の高いバーコードです。
2つ目に多様性を表現できることがあげられます。
前述したように、CODE39は数字と文字の両方を使用することができるため、品番など細かい表現をすることが可能です。
最後に、セルフチェックが装備されていることも大きなメリットです。
読み誤りがないかをチェックするためにバーコードシンボルに自己診断機能が設けられいて、例えば汚れや傷によってバーが1本少なく入力されたとしても、そのパターンのシンボルキャラクタが存在しない限り読取不能になり、誤読を防げます。
CODE39のデメリット
CODE39のデメリットは、ひとつの文字を表すときに9本のバーとスペースを使うため、
バーコードのサイズが大きくなってしまうことです。
桁数の多いものを表示するにはCODE39は不利になります。
また、これによって他のバーコードに比べて情報密度が低くなってしまうという点もあげられます。
さらに、CODE39の構成には最大43文字という制限があることもデメリットのひとつといえます。
まとめ
CODE39について学んでいただけたでしょうか?
CODE39は数字と文字を両用できる多様性や、誤読の少なさが魅力のバーコード規格です。
(社)電子情報技術産業協会(JEITA)は標準化したEIAJラベルで納品書の様式を統一し、
作業効率の向上を図っており、さらなる発展が期待されるコードのひとつであるといえるでしょう。
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