- 計算方法:
2022.06.02
#在庫管理 #物流用語在庫ロスとは、在庫が過剰に残ってしまうことによって起こってしまう機会損失のことを言います。
特に、生鮮食品を扱う食品業界では、賞味期限も考慮して在庫管理を行わなければなりません。
在庫ロスを多く出してしまうと、利益損失に大きく影響してしまいます。
まずは基礎知識を身に付け、利益向上を目指して在庫ロスをなくしていきましょう。
今回の記事では、在庫ロスの種類、在庫ロス率の計算方法、在庫ロスを減らす方法について
ご紹介していきます。
目次
在庫ロスの種類とは?
在庫ロスは、大きく3種類に分けられます。
棚卸ロス
棚卸ロスとは、
帳簿上の在庫数よりも実際の商品の数よりも少ないために起きてしまう在庫ロスのことをいいます。
これは棚卸、検品作業など
日々の在庫管理の数量把握ミスが原因で起こります。
そのため、商品を管理する作業担当者が数量チェックミスを起こさないように
ダブルチェックを行ったり、教育を行う必要があります。
機会ロス
機会ロスとは、
在庫があれば売れていたはずの商品が補充が間に合わなかったために
欠品となってしまい、販売の機会が損失してしまうことをいいます。
このような機会ロスが頻繁に起こってしまうと、お客様に迷惑がかかるだけでなく
会社の信頼がなくなってしまうことにもなりかねません。
機会ロスが起こってしまう要因としては、在庫管理が疎かになってしまっていることと、
顧客のニーズを先読みできていないという2つが挙げられます。
これらのロスは防ぐことができるので
在庫管理を徹底し直し、マーケティングで顧客の需要予測を行っていきましょう。
廃棄ロス
廃棄ロスとは、
商品を仕入れすぎたことによって商品の品質管理期限が超過してしまい、廃棄や値引きした際に起こる損失のことをいいます。
これは食品のような賞味期限・消費期限が存在する商品によく起こります。
廃棄が発生してしまうと仕入れにかかったコストだけでなく、廃棄すること自体にもお金がかかってしまうため、
無駄なコストが発生してしまいます。
廃棄ロスを起こさないためには、上記で述べた機会ロスと同様に、
適正在庫を見定める必要があります。
在庫ロス率の計算方法
ロス率が高ければ高いほど、商品の在庫管理や需要予測が適正ではなかったことを表します。
ロス金額=(ロス個数)×(販売金額)+(値引き個数)×(値引き金額)
在庫ロス率(%)=ロス金額÷売上高×100%
計算例はこちらです。
原価400円の商品50個
販売価格900円で20個、700円で20個
ロス10個
ロス金額は、
23,000円=(900円×10個)+(値引き金額700円×20個)
売上高は、
32,000円=(900円×20個)+(値引き金額700円×20個)
ロス率は、
71.9%=23,000円÷32,000円×100%
在庫のロス率を計算して適切な在庫数を確保しましょう。
在庫ロスを起こさない方法とは?
在庫ロスを防ぐために、下記のような方法があります。
人為的なロス・不正を防ぐ
人為的なロスとは、商品の盗難や不正で発生してしまうロスのことです。
このようなロスを防ぐためには、ストックヤードなどに監視カメラを導入し、
不正が発生しない環境づくりを行い、対策をとる必要があります。
在庫管理システムを導入する
在庫管理システムは、
在庫数や入出庫数をリアルタイムで把握することができるので
在庫の適切な量の発注が可能になります。
機会ロスや廃棄ロスを防ぐには在庫システムで商品を管理・維持することがおすすめです。
特に食品業界で問題となる、消費期限・賞味期限についても在庫管理システムであれば
消費期限や製造日なども管理することができるので
商品の品質を保つことに繋がります。
在庫データが正確に見える化されるため、顧客ニーズの分析にも利用可能です。
在庫管理システムの中でもクラウド型であれば
ネット環境があればどこからでも操作できます。
▼食品業界向け在庫管理システムについて詳しくはこちら
https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/pro/foods/
まとめ
在庫ロスはせっかくの利益を無駄にしてしまいます。
在庫ロスには棚卸ロス、機会ロス、廃棄ロスの3種類があります。
これらのロスは在庫管理と顧客ニーズを先読みした需要予測で対策することが可能です。
また、在庫管理システムを導入し、効率よく適正在庫を保ちましょう。
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