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導入成果・事例

在庫が約1億円から約4,000万円に削減でき、保管場所も1/3になりました

株式会社ザカモア様

toC アパレル
在庫が約1億円から約4,000万円に削減でき、保管場所も1/3になりました
事業内容 靴インターネット通販「靴のニシムラ」EC事業
作業人数 ~10名
課題 誤配、在庫管理、新人とベテランの差
導入効果
  • 作業スピード向上
  • 不良在庫の削減
  • 保管スペースの削減

新人とベテランの差が課題になっていました

K:クラウドトーマスを導入する前はどのようなお悩みがございましたか?


Z:クラウドトーマスを導入するまでは、出荷作業をアナログで行っていたので誤配が発生していました。
また、在庫管理にも問題がありました。


具体的な数字で言いますと、導入前は月間50~60個くらいは誤出荷していたと思います。
それが今は、ほぼ0になりました。
他の問題としましては、出荷のMHです。
MHが以前だとどんなに早くても30ぐらいだったのが、今ではどんなに遅くても60で、速い人だと90という人もいます。
MH90というのはとても大きいです。


当時は全て人の目で見て、人が商品の保管場所を覚えていたので、新人とベテランの差が課題になっていました。
人に仕事が貼り付いていたために、その人が休んでしまうと仕事が回らず、出荷も遅延せざるを得ない状態でした。

作業スピードが大幅に変わったことに驚きました

K:トーマスを導入してみて作業スピードに変化はありましたか?


Z:クラウドトーマスを実際に取り入れてみると、作業スピードが大幅に変わったことに驚きました。
導入するまでは、ベテランの作業員で1時間に40行ピッキングすることが限界でした。
この壁は越えられないと皆が思っていました。


しかし、導入後はベテランでなくても1時間に60~80行できる人が増えたのです。
新人の作業員でさえも、導入前のベテランの作業員と同じレベルの1時間に40行できるようになりました。
これは本当に驚きでした。


導入当時はパートさんから「機械は苦手」という意見も多くあったのですが、
実際やってみると「意外と簡単に使えるね」といった声に変わりました。
パートさん自身も新しく覚えられることがあって楽しいようです。

月100件程あった出荷ミスが0件になりました

K:クラウドトーマスを導入することで何か大きな変化はありましたか?


Z:クラウドトーマスを導入することで、1日3件程、月にすると100件程あった出荷ミスが0件になりました。
この出荷ミスが減ることによって、クレーム対応も減りましたね。
また、弊社の現場も変わっていきました。
クラウドトーマスが運用しやすいようにピッキングの運用方法や作業場所の改善、什器の改善も行いました。
クラウドトーマスを導入していなければこのように作業場を改善することを考えなかったでしょう。

その日の在庫金額が分かるようになったことがまず大きな変化です

K:ザカモア様は在庫金額について効果があったとのことですが、どのように変わったのかを具体的に教えて頂けますか?


Z:その日の在庫金額が分かるようになったことがまず大きな変化です。
靴屋で半年に1回在庫を棚卸ししてる会社などはほぼないです。
多分1年に1回程度だと思います。


そもそもバーコード管理・JAN管理をしていないので、頭で覚えていくしかないのです。
仕入れ値がいくらかを覚えていかないといけないですし。
トーマスとネクストエンジンが連携しているとそれがすぐに分かるようになります。


月末に締めて翌1日の朝には在庫金額が分かるというのは、まず1つの重要なポイントです。
他の靴業界の方達ですと、年に1回、しかもどんぶり勘定でやっている棚卸しと、月に1回正確な金額が出てくる棚卸しとでは、全く手の打ち方が違います。


私自身が見ていて、「ああ毎月在庫が増えていってるな」という時期がありました。
売り上げが上がって在庫が増えても、結局不良在庫が増えているというだけで、これではよくないよね、というのが見えてきまして、いよいよ1億超えそうになり、さすがにこれはダメだろうと思いました。


もちろん靴業界としては、売り上げが5億で在庫が1億だと、いわゆる年間5回転。
普通の靴屋さんだと、だいたい2回転くらいなのでそこから比べると優秀です。
しかし、僕はやっぱり月1回転、せめて年間10回転はさせたいという思いがありました。


とはいえ、その1億の在庫が、じゃあ来週のこの時期にいくらになったのか、というのが見えないと、本当に数字が下がっているのか上がっているのか分かりません。
ですので、週に1回くらい在庫金額を出して、チェックすることを毎週やっていった結果、
最終的には1年かけて1億から約4,000万まで在庫を削減していきました。


また、実際に何がどれだけ売れているのかを2週間に1回打ち合わせをしています。
今まで販売した個数というのはだいたい分かっていました。
今の現在庫が何個あるのかが、すぐリアルタイムで出てくる事で、「この在庫ちょっと多すぎる」というのが見えるようになった事が一番大きかったです。


例えばAの商品は月間103個売れてるので、外から見ると「まあ売れてる」という事になります。
しかしその商品の現在庫が650個あるとすると、これを消化するのにあと6ヶ月かかるという事になります。
このような事を少なくしようと取り組んでいるのです。

在庫も半分になりましたし、倉庫も三分の一になりました

K:やっぱり1番は、今の在庫が分かることで、改善できたということですね。


Z:そうなんです。
やっぱりデータがないと何も判断できないというのが私の感想でした。
あとバーコードで管理すればフリーロケーションで管理でき、物の置き場を固定しなくなるため、場所も3分の1くらいになりました。


前に在庫金額が1億あったときと比較すると、在庫も半分になりましたし、倉庫も三分の一になりました。
これは、バーコード管理した事でデータ分析ができるようになった事と、あとはフリーロケーションに切り替えられたので、今まで無駄な空きスペースのあった棚が、ぎゅっとコンパクトにできたのです。
これも大きいです。
家賃などの固定費が全然違います。


フリーロケーションの管理の仕方は靴屋さんが見たら、みんなが気持ち悪いって言います。
これでどうやって管理するんだ、と。
やっぱり固定ロケーションでやらないと管理できない仕組みになっていますから、多分、フリーロケーションで管理している会社はないと思います。
そういう意味では、業界でできない事をできていますので、その部分がとても差別化になっているのではと思います。

今年も月間ベースで20~30%は売り上げが上がっています

K:在庫金額という言葉を使われていらっしゃいますが、これは単純に在庫に対して期間の販売数から割り出しているものなのでしょうか?


Z:はい。
ただそれだけの指標です。
あまり複雑なものではないです。


また、この在庫金額がわかることによって、消化率が低い商品でかつ在庫数が多いものは
「これ減らしていいよね?」と判断できるようになります。


 


K:なるほど、分かりました。他にこういう事をなさっているショップ様はありますか?


Z:私は正直、あまり聞いた事がないです。
粗利益を出すために最初は作ったのですが、結果的には在庫削減にも繋がったという感じです。


粗利益を出しているところはほぼないですし、あまり聞いた事ないですね。
今までは「アクセス数を何人集めないと」や「もっと転換率上げよう」と考えていました。


しかし、私たちは結局小売業なので、売れる物を仕入れれば、必然的に売り上げも粗利も上がっていく。
ということは「売れる物を仕入れる」そこに集中すればいい、という事です。
私たちは普通だったら通販さんがやるようなアクセスや転換率に対する打ち合わせという事はあまりやらなくていいのです。


何が売れているのか、何で売れているのかという研究ばっかりやっています。
結果的にそれが今すごく利いていて、今年も月間ベースで20~30%は売り上げが上がっていますので、コロナの影響は若干あるかもしれないですが、やはり商品ありきで話ができるのはクラウドトーマスでデータ管理をしているからこそなんです

廃棄は1回だけあったのですが、今はもうほぼない状態です

K:今、売れている商品に集中していたというお話があったのですが、逆に取り扱いを止めた商品はあるのですか?


Z:沢山あります。
正確には、取り扱いを止めたわけではなく、発注のタイミングを変更したのです。


例えば、売り上げた個数と現在庫数を見て、多すぎると、
月に10個しか売れていないのに30個持っていればそんなに必要ないですよね。
そうであれば、売れてから補充すればいいじゃないかと考え方を変えたのです。


お客様には「3~4日でお届けします」という表示に切り替え、受注発注の方法で販売するようにしました。
入り口を減らさずに在庫を減らすキッカケになったので、それも現在庫数がないとできなかった取り組みかなと思います。
私たちは予約機能と呼んでいて、ネクストエンジンに予約という機能があるので、通常商品(在庫がある商品)ではなく、
予約商品(受注発注)にする商品という事で、
そちらに切り替えていったというのも在庫数が減った大きなキッカケになります。


廃棄も1回だけあったのですが、今はもうほぼないです。
在庫金額が4,000万であればそのようなレベルです。

アナログの情報をデジタルの情報に切り替えてデータ分析していくという事がいかに大事か実感しました

K:本当に大く成果を上げられて、すごいと思います。


Z:正直、私自身が一番驚いています。
こんな小さなところでやれるのだと。


私たち靴業界は超アナログで、そのような業界ほどトーマスを導入し、
きちんとアナログの情報をデジタルの情報に切り替えてデータ分析していくという事がいかに大事か実感しました。
もちろん1年や2年ですぐ結果は出ないのですが、やはり3年くらい経った時に、このデータをうまく使えるようになりましたので。
私たちもまさかこんな事になるとは思わなかったです。
多分、業界の中では相当異常な会社になってきたと思います。
本当に良かったなあと思っています。


私は組合に入っていますので、だいたいの仕入れ額がどれくらいかが見えます。
在庫が1億円あったときに、一時期仕入れ額をぐっと抑えていたので、理事の人達からこんなに抑えて大丈夫かと、なにかあったのかと聞かれまして。
在庫を単に少なくしてるんですと言っても、「潰れるのか?」といったことを言われました。
どこまで目指してるんだと言われたので、今1億円弱あった在庫を結果的に3960万円まで減らすことができたが、売り上げが下がってないという事を説明しました。
業界的には信じられない、本当に在庫を削っても売り上げが減らないのだという事が実現できザワザワしています、今でも。
これからも取り組んでいる事例があればお手伝いさせてもらおうと思っているので宜しくお願いいたします。


 


 

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